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沖縄県の特産品 アーサ(ヒトエグサ)

沖縄県の特産品 アーサ(ヒトエグサ)

沖縄県のアーサの養殖生産は100トンくらいです。
アーサ漁シーズンは1月~3月中旬。

アーサ(ヒトエグサ)の名産地
 ・恩納村
1970年からアーサ(ヒトエグサ)の試験養殖をはじめ50トンを超えるようになった。

 ・北中城村
1985年からアーサ(ヒトエグサ)の養殖をはじめ年間生産量は50トンほど
願寿アーサスープと願寿アーサ雑炊の商品化(たなか海産)

 ・宮古島
2008年からアーサ(ヒトエグサ)の養殖を本格的にはじめ安定した生産状況になっている。
5名ほどが携わっていて一人あたり200枚ほどのアーサ養殖網枚数を目標にしている

 ・久米島
ナマコ漁業の収入向上が見込めないことなどから代替収入を目的としてアーサ養殖がはじまった。
これまでも久米島では試験的にアーサ養殖実験してたが失敗していたが再度取り組みが開始された。
2012年に先駆者である恩納村漁協・佐敷中城漁協北中城支所等から視察・協力を得られた。
地域ごとに養殖方法は大きく異なり久米島には久米島の適した方法を探らないといけないことがわかったそうです。
生産量5トンほど 以後、伸びる可能性あり。

沖縄県内のアーサ消費量は200トンいかないくらいでしょうか?(考察)
これから先需要を伸ばすには商品化によるアーサ需要の向上や県外での料理文化などの認知向上など
さまざまな視点から市場開拓が必要なのかもしれません。

食用利用方法

・アーサ汁

・アーサ玉子焼き

・アーサ天ぷら

宮古島漁業共同組合・伊良部漁業共同組合・池間漁業共同組合は基本的にはアーサの採取は禁止であるが
地域の慣習(浜下り行事)やサニツなどの伝統行事については全て禁止するものではないと共通見解を発表した。
2015年4月

これは2015年1月にアーサ(ヒトエグサ)を採取中に

 漁協組合員から118番通報があった為
通報を受けた海上保安が漁業法の漁業権侵害に抵触するので注意喚起したそうです。

アーサは1974年11月1日に漁業権対象種に指定されている。

アーサ養殖網1枚当たり20kgの収穫が適した地とされる。
場所によって成長が変わる
アーサの種が溜まりやすく水温が低いので芽だしが早い海
流れ藻が漂着しやすい海
赤土が流れやすい海
塩分が高いと成長は早いがほかの種の藻に覆われる海
などなど

1枚あたり1万円ほどの収穫・売上高

沖縄のうなぎ養殖業者について

養殖うなぎ日本各地ランキング

1位   鹿児島県  7000トンほど
2位   愛知県(特に一色町)   5000トンほど
3位   宮崎県   3000トンほど
4位   静岡県   1500トンほど
5位   三重県   300トンほど
6位   徳島県   250トンほど
7位   高知県   200トンほど
8位   熊本県   180トンほど
9位   大分県   100トンほど
10位  愛媛県   50トンほど

第4位までのランキングが毎年かわらない順位表常連で
5位以下が年によってかわるぐらいの差であります。(2015年)

沖縄県のうなぎ養殖業者はかつて50社存在していたそうで・・・いまでは数社にまで激減している。
有名なうなぎ漁獲産地は
 ・金武町産の金武うなぎ

参考ページ
http://1st-lifeservice.com/business_guide/page4/aquaculture_industry.html

沖縄県に最初の第一号養殖場は国頭村とのことです。(昭和43年・1968年)
それから復帰に伴い沖縄ブーム(復帰ご祝儀?)が到来し沖縄県産の鰻ブームが起こりました。
当時、沖縄県のトップ企業であるオリオンビールや北部製糖も参入したそうです。(約50社近くまで増える。)
それからうなぎ養殖の困難やシラスの高騰、餌代・石油製品のビニールハウスの高騰ほか
経営基盤が弱かったりとどんどん鰻業者数は激減していき
いまでは3社ほどになったそうです。

沖縄県内のうなぎ養殖業者

 ・株式会社一番  年間100トン前後(名護市の養殖場6000坪)
         日本では昭和62年から活鰻の卸売り業務を行う。

 ・沖縄ラゥンドリー養鰻場(うなぎ養殖場) 沖縄県国頭郡今帰仁村字今泊4269

 ・金武うなぎ養殖

うなぎの稚魚を輸出禁止期間に輸出した場合、逮捕された例があるので注意。
そのときは組織的で悪質とされたようだ。
台湾・香港で活発に取引されているようです。(激減の原因)

沖縄の鮨ネタ|イカの格付け人気ランキング

沖縄で有名なイカ系釣り漁は

・アオリイカ(大型で3kg超え)方言名:シルイチャー・アカイチャー。沖縄料理で有名なイカ墨汁として食されている。
ほかイカスミそば。クリジューシー(イカスミ雑炊)・アオリイカ黒焼きそばなど
主な産地として沖縄県 そして愛知県・石川県・福井県・福岡など暖海域に生息。比較的漁獲されている烏賊である。
 美味であり 刺身や天ぷら、炒め物として食用されている。肉厚が厚いため寝かせて食べる食法がある。
地域名:水イカ(鹿児島県)・
1kg2000円オーバークラスの高級イカ。

・ソデイカ(沖縄県でマグロの次に漁獲されているくらい多い一般的なイカ)方言名は「せーいか」
日本各地の地域名:ウシイカ・タルイカ・オオトビイカなど
最大で20kg級にもなる。昔はソデイカはほとんど釣れなかったそうで(生息水深が深い。500m級)
平成に入ってから漁法が開発されて漁獲量を大幅に増やしたイカである。
沖縄近海で生まれ北陸まで北上するそうです。寿司ネタ・天ぷらにおすすめ
一度冷凍した方が美味になるという情報があります。

・コウイカの仲間であるコブシメ(方言名:クブシミ)擬態が得意 コウイカは最大で20cm級などで
30cm級以上(50cmまで成長する。)だとほとんどコブシメといえそうです。
沖縄でもコウイカが生息しているという情報を頂きました。流通・味ともにナチュラル。
少し深い海に生息しているが1月~4月は浅瀬にきて繁殖行動をする。 刺身・寿司ネタ・天ぷらにおすすめ

・トビイカ(沖縄方言名:ヒンガーイカ)沖縄県本島南部の奥武島(おうじま)のトビイカ天日干しは夏の風物詩。
  暖海に生息。 炒め物に食がよい

ちなみに日本各地のいろいろなイカの名前

・ヤリイカ(別名:ササイカ・テッポウ・テナシ・サヤナガ)
北海道南部から長崎県周辺まで分布。主に日本海側に生息しているが房総半島沖でも漁獲されている。
漁獲高を上回って人気が非常に高く、お造り、刺身・鮨ネタ・天ぷらなどなどおススメのイカです。

ケンサキイカ(別名:アカイカ・シロイカ・メヒカリ・マウイカ・ブドウイカ・ゴトウイカ)
沿岸を泳いでおり、比較的漁獲高が高いが美味のため人気がありヤリイカと同格級として取引されている。
刺身・鮨・天ぷらなどにおすすめ

・コウイカ(別名・地方名:ハリイカ・スミイカ・マイカ)
  エギングターゲットとして人気が高い。コウイカの仲間として日本沿岸にカミナリイカとシリヤケイカがいる。
三大高級烏賊に勝るとも劣らないくらい美味で寿司ネタ・刺身・天ぷらに食用がおすすめ。
分布は関東以南や日本海側。コウイカの墨は日本のイカの中でも一番の濃さなので注意が必要。

・カミナリイカ(別名:モンゴウイカ・マルイチ・ギチョウイカ・コブイカ)
 主な生息域は房総半島から九州。甘みがあり刺身・鮨や天ぷらなどに食用される。おススメ

・スルメイカ(別名:マイカ・ムキイカ)
日本でよく食されている烏賊であり漁獲高が高く流通が多くて名が知られている。
刺身・姿焼きなど人気が高い。

・ボウズイカ(別名:ミミイカ)
日本海側に分布
刺身に出来る。

・ホタルイカ(別名:マツイカ)
日本海側に主に生息。比較的漁獲されていてよく耳に(目に)する名前ではないでしょうか。
刺身・寿司ネタ・天ぷら

・アカイカ(別名:ムラサキイカ(色が紫色をしている事から)・ゴウドウイカ・バカイカ・メダマ)
     生息域は沖合いや沿岸。揚げ物系や炒め系で食するのがよい。
     新潟県・福井県・島根県など日本海側や

・シリヤケイカ(地方名:シリケサリ・ツベグサレ・ハリナシ)
 関東以南や日本海側九州まで生息。炒め物や煮付けに食するのがよさそうです。

・タコイカ
北海道が主な産地

・テナガコウイカ
関東以南に生息。

・ドスイカ
北海道が主な産地

・ベイカ
瀬戸内海~九州~朝鮮半島に分布